【MagicPod Autopilot活用】効率的にAIクレジットを使おう(前編:すぐに使えるテクニック5選)


こんにちは。MagicPod カスタマーサクセスのHaradaです。

MagicPod Autopilot、皆さんはご活用されてるでしょうか?自然言語の指示だけでテストを自動生成できてとても便利ですよね。
一方で、「気づいたらAIクレジットをたくさん消費していた・・・」という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

この記事では、Autopilotのクレジット消費を抑えながら効率よくテストを作成するためのテクニックを5つ紹介します。すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ取り入れてもらえると嬉しいです🌟

なお、Autopilotの基本的な使いこなし方についてはヘルプページでも解説しています。:Autopilotを使いこなす
本記事では特にクレジット効率化の観点から掘り下げています。

⚠️ 注意:
Autopilotは生成AIを活用した機能であるため、同じプロンプトを使用しても結果が毎回異なる場合があります。本記事でご紹介するテクニックはクレジット消費の削減に効果的ですが、その効果を完全に保証するものではありません。実際の消費量はアプリケーションの状態やプロンプトの内容によって変動します。

なお、本記事は2026年6月時点でのテクニックをまとめたものです。MagicPodではAutopilotをより快適にご利用いただけるよう継続的にアップデートを重ねており、今後さらに使いやすく・賢くなっていく予定です。アップデートにもぜひご期待ください!


目次

クレジットを多く使うのはどんな時?

効率化のコツを理解するには、まずAutopilotがどのようにクレジットを消費するかを知っておくことが大切です。

Autopilotは指示を受けると、実際の画面を見て操作をしながらテストを作成していきます。その際の操作の試行回数が多いほどクレジットを消費します。つまり、Autopilotが仕様を探りながら実行したり、テスト実行に失敗して再試行したりするほど消費クレジットが大きくなります。

ということは、「Autopilotが迷わず・失敗せず動ける状況を作ること」がAIクレジットの効率的な使用につながります。

テクニック①:失敗が続いたらAutopilotを自動停止させる


※部分実行中に同じステップで2回目の失敗が発生した際、
起きている現象と試行した内容をまとめてAutopilotの実行を止めること

上記のように失敗時の上限やその時の挙動をプロンプトに付け足すのが1つ目のテクニックです。
失敗を許容する回数に関してはご調整ください。



途中で失敗が連続して発生し、以下が出力されました。

同じ種類のエラーが続いています。wait_visible(ステップ33)で失敗しています。
これは formStep2 の要素が見つからない可能性があります。
現在の画面が何の状態にあるかを確認するため、画面キャプチャを確認します。

このステップは「カートに追加」からの流れを再度実行して実際の画面を確認するのが良いでしょう。
まず画面状態を見てみます。

同じステップで2回連続して失敗しました。
ご指示の通り、ここで実行を止めて状況を整理します。

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現象と試行内容のまとめ

**発生している現象:**
お支払い方法選択画面(ステップ12「コンビニ払い選択 → 利用規約同意 → 注文確認ボタン」)で、
画面の要素が見つからないエラー("Cannot find a UI element for this command")が
2回連続で発生しています。

- 1回目:`wait_visible` なしで実行 → ステップ32で利用規約チェックボックス(id=termsCheck)が
見つからず失敗
- 2回目:「次へ(お支払い方法)」ボタンのクリック後に `wait_visible` でお支払いフォーム
(id=formStep2)の表示を待機するステップを追加 → ステップ33で wait_visible 自体が失敗

**考えられる原因:**
- 前回のテスト実行後に画面がお支払い画面まで進んだ状態のまま部分実行を開始したため、
「次へ」ボタンが押せず画面遷移が起きていない可能性があります
- 部分実行の開始ステップが「コンビニ払い選択」のコメントステップからになっているため、
それ以前の「次へ(お支払い方法)」ボタンの結果の状態に依存しており、
前の実行状態が違う場合に formStep2 が表示されていない可能性があります

**次のステップの提案:**
お届け先入力から購入完了まで通しで実行して確認するか、部分実行の開始位置を
お届け先情報入力(ステップ9)まで遡らせて、正しい画面遷移の流れの中で
実行し直すことをお勧めします。

どうしますか?

Autopilotはテストを作成する際に、部分実行をして作成したステップが成功することを確認しながら作業を進めます。部分実行が失敗するとエラーの内容を元に再度テスト対象を分析し、修正を試みます。
失敗時の挙動を予め指示しておくことで、Autopilotが同じ操作を繰り返し、気づかないうちにAIクレジットを大量消費してしまうことを防止できます。

停止後は、動作を確認して対象ステップを手動で追加してから、続きのステップをAutopilotに作成を依頼すると良いでしょう。
「少し様子を見よう」と放置するよりも、早めに止めて原因を特定するとクレジット使用の効率化につながります。

テクニック②:プロンプトのスコープを絞る

基本のプロンプト:
「ヘッドホンを購入するテストを作成して」
良いプロンプト:
「ヘッドホンを購入するテストを作成します。まずはヘッドホンをカートに入れるまでのステップを作成してください。」

※以下の例ではテクニック①と組み合わせています。




ヘルプページにも記載していますが、小さなタスクから始めて、段々大きくしていくことをおすすめしています。
小さなタスクとは、画面遷移を伴わない数ステップの追加や修正が必要な箇所について、具体的な指示を出すようなイメージです。

テストを続けて作成するときは、同じセッション内であれば文脈がそのまま引き継がれるため、前のステップに続けて指示を出すだけでスムーズに進みます。

新しいセッションで続きから作成する場合は、「どこからテストを作るのか」と「現在の画面・状態」を明示すると迷いなく動いてくれることが多いです。
これについては、次のテクニック③で紹介します。

テクニック③:前提条件を整えてから実行する

Step8以降に、カートに入っているヘッドホンを購入するテストを続けて作成してください。
現在の画面及び状態はStep7まで実行済みで、ヘッドホンがカートに入っている状態です。


Autopilotは「どこから・どんな状態で動き始めるか」を伝えることによって効率的にテストケースを作成し始めることが出来ます。
たとえば「商品を購入する」タスクを依頼する場合、ログイン操作やカートへの追加からすべてをAutopilotに任せると、それだけ多くの試行が必要になります。事前に状態を整えておくことで、Autopilotが目的の操作に集中できます。

新しいセッションで再開する場合やテストケースの修正する場合も同様で、「現在の画面・状態」をプロンプトに明示することが、そのまま前提条件を整えることにつながります。

また、Autopilotは共有ステップを用いることも可能です。ログインなどの共有ステップが既に存在する場合、プロンプトで指示するようにしてください。

テクニック④:対象アプリの注意点を事前にまとめる(後編で詳しく解説)

ここまでのテクニックを実践するだけでもクレジットを効率的に使用できますが、実はもっと根本的で効果が大きい取り組みがあります。それが「対象アプリ特有の注意点を事前にまとめておくこと」です。

アプリによっては、特定の画面で独自の挙動をしたり、通常とは異なる操作が必要だったりする箇所があります。そういったアプリ固有の"クセ"をあらかじめ把握してプロンプトに反映しておくことで、AIの迷走や失敗を大幅に減らせます。

具体的なまとめ方やプロンプトへの活かし方は、後編の記事で実例を交えながら詳しく解説します。

テクニック⑤:実行環境を安定させる

Autopilotはアプリの画面を見ながら操作するため、環境が不安定だと誤判断や失敗が増えます。

チェックしておきたい点:

  • テスト環境のレスポンスが遅くなっていないか
  • 予期しないエラー画面やモーダルが表示されないか
  • テストのたびにUIが変わるような動的な要素がないか

環境品質の改善は、Autopilotのクレジットの効率化だけでなくテスト全体の安定性向上にもつながります。

まとめ

今回ご紹介した5つのテクニックを振り返ります。



# テクニック ひとことポイント
1 自動停止を設定する 気づかない消費を防ぐ
2 プロンプトのスコープを絞る 失敗時の損失を小さくする
3 前提条件を整える AIが迷わない状況を作る
4 対象アプリの注意点を事前にまとめる 試行錯誤のコストを減らす
5 実行環境を安定させる 誤判断・再試行を防ぐ

これらはどれも今日から実践できるものです。まずは自動停止の設定と、前提条件の整備から試してみてください。

ただ、どれだけプロンプトを工夫しても、対象アプリの"クセ"をAutopilotが知らない状態では、迷走や失敗は避けられない問題です。

テスト対象のアプリケーションに固有の注意点(例えば、独特の画面遷移、特殊なUI挙動、避けるべき操作)をあらかじめ整理してプロンプト等に反映しておくことが、実は効率的なAutopilotの活用を促進します。

後半記事では、この「アプリ固有の注意点まとめ」にフォーカスし、デモサイトを使った実例とともに具体的な方法を解説します。 前半のテクニックと組み合わせることで、さらに効率よくAutopilotを活用できるようになります。ぜひ合わせてご覧いただけると嬉しいです!

それでは、よいMagicPodライフを!


Harada

Harada

MagicPodカスタマーサクセス。自身のプログラミングの原点はノーコードツールのNode-RED。IoTエンジニア、自治体システムコンサルティングなどのプロジェクトに携わってきた。
これまでのキャリアを通じて、コーディングの時間の大半をテストコードに費やしてきた経験から、テスト導入の課題と向き合うお客さんに寄り添うサポートを心がけている。