MagicPod初心者向け!共有ステップ入門 - テスト自動化に超便利機能のご紹介

こんにちは!MagicPodカスタマーサクセスチームの滝口です。

MagicPodでテストケースを作成するたびに、「ログイン処理」「フォーム入力」「商品検索」など、同じような処理を何度も作っていませんか?

そんな時におすすめしたいのが「共有ステップ」機能です!
この記事では、MagicPod初心者の方向けに、共有ステップの基本概念から実践的な使い方までを詳しく解説します☆

テスト自動化の基礎知識:共有ステップとは?

共有ステップとは、複数のテストケースで共通して使用される処理を1つのまとまりとして定義して、他のテストケースからコマンドとして呼び出せるようにする機能です。

MagicPodはテスト自動化をしてくれるツールですが、テストケース作成時・メンテナンスはどうしても人手が必要となります。
そんな時に大活躍してくれるのが共有ステップです!

共有ステップとして設定すると、

  • 他のテストケースにも使い回せて
  • 修正が必要になった時も一箇所の修正だけで済む👌

とても便利な機能で、多くの企業様にご利用いただいています☆

共有ステップの基本的な作成方法

Step1: 共有ステップにしたい処理を選択

1. 共有ステップにしたいステップをテストケース編集画面で作成
2. テストケース編集画面で画面左にある︙をクリック、「共有ステップを作成」を選択


3. 共有ステップにしたいステップを選択
4.  「完了」をクリック


Step2: 共有UIの設定

共有ステップで使用するUI要素は「共有UI」として設定する必要があります。
MagicPodが自動で提案してくれるので、「OK」をクリックするだけで一括変更できます。


Step3: 共有ステップの命名

「共有ステップ名」を入力して「作成」をクリックします。


ここで共有ステップの命名のコツをご紹介します。

共有ステップはテストケースの作成が進むほど数が増えていきます。
100以上作成されているお客様も少なくありません(!)
管理を簡単にするためにも、ぜひ一度チームで話し合ってみてください。

⭐️命名のコツ(一例)

  • 「ログイン処理」「商品検索」など、処理内容が一目でわかる名前をつける
  • 動詞を使って何をする処理なのかを明確にする
  • 長すぎず、短すぎない適切な長さ(10~15文字程度)にする
  • 略語を使わない

最も効果的な活用例:ログイン処理の共有ステップ化

ログイン処理は、共有ステップにするのにもってこいなストーリーです

  • 頻繁に使用される:ほとんどのテストケースでログインが必要
  • 処理が安定している:ログイン画面は頻繁に変更されない
  • 効果が実感しやすい:メンテナンスの負担軽減を体感できる

ログイン処理のある機能をご利用の方は、ぜひ使ってみてくださいね☆

作成後の活用方法

共有ステップを作成すると、コマンド選択時に1つのコマンドとして選択できるようになります。


メンテナンスする時は、共有ステップを使っているテストケースから「共有ステップを編集」をクリックすると編集画面に遷移します。


変更内容は自動で保存されます。
編集が終わったら、「戻る」ボタンでテストケースの編集画面に戻ってください◎

変数を使った柔軟な共有ステップの作成

変数機能の基本概念

共有ステップ変数を作っておくと、共有ステップを使用するときに任意の値を設定することができます。
先ほど作成した共有ステップでは、「相談内容」という共有ステップ変数を作成しました。


そうすると、共有ステップを使おうとした時に、下図のように「相談内容」として自分が設定したい値を入力できるようになります。便利!


共有ステップに変数を設定

ちなみに、共有ステップの中に直接変数を入れ込むこともできますよ。


データパターンなどの変数を使いたい方はこちらも併せて活用してみてくださいね!
(参考ヘルプページ:データパターン(データ駆動テスト)の活用変数の活用

変数についてはまた別途ブログを書く予定なのでお楽しみに☆

入れ子構造の共有ステップ

実は、共有ステップの中に、別の共有ステップを入れることができます。

例えば、「商品をカートに入れる」という共有ステップを作ることを考えます。
その中に、

  • ログイン
  • 商品を検索する
  • カートに追加する

といった共有ステップを入れておくことができちゃいます!


こうしておくと、ログイン・商品を検索する、といった共有ステップを単独の共有ステップとして使ったり、他の共有ステップに使用できたりと汎用性がぐっと上がります!
入れ子構造は最大5階層まで作成できるので、ぜひ使ってみてくださいね☆

共有ステップの注意点

便利な共有ステップですが、やみくもに作成・使用してしまうとテストが不安定になる要因にもなってしまいます。。。!
以下の注意点に気をつけて活用していただけると嬉しいです。

  • 依存関係を最小限に抑える(汎用性と安定性につながります)
  • 処理内容が明確で理解しやすい単位で作成(メンテナンス性向上につながります)

まとめ:共有ステップでテスト自動化を効率化しよう

共有ステップは、MagicPodの中でもベーシックでよく使われる機能ですが、テスト自動化の効率性と保守性を大幅に向上させる大変重要な機能です!
改めてまとめると、、、

共有ステップとは、

  • 基本概念:共通処理を1つにまとめて再利用する仕組み
  • メンテナンス性の向上:修正箇所を減らせる
  • 変数の活用:柔軟性と再利用性を大幅に向上

というMagicPod初心者の方から玄人な方まで幅広くご活用いただける便利機能です。

ぜひ共有ステップを活用して、MagicPodでのテスト自動化をより効率的に進めてくださいね!

ご不明点がございましたら、遠慮なくMagicPodまでご連絡ください◎

もしMagicPodをまだご利用されていない方でしたら、こちらから2週間無料でトライアル可能です!
ぜひお試しください☆


MagicPodカスタマーサクセス 滝口

MagicPodカスタマーサクセス 滝口

ネイティブスマートフォンアプリのディレクターからキャリアを始める。意図しない不具合や障害に夜中起こされた回数は数知れず。想定損失の計算を10分で作成するスキルを身につける。リリース前の手動テストはリグレッションテストだけで1日以上かかっていたため、その頃からMagicPodを認知していた。ディレクターを卒業後、数年間の寄り道を経て2025年5月にMagicPodに入社。テスト自動化の重要性を熟知している文系出身者。