開発の裏側シリーズ①/MagicPod Product Portalで叶えるユーザー要望駆動開発
こんにちは。MagicPod カスタマーサクセスのIshiiです。
昨年に引き続き、MagicPodは開発生産性Conference 2025にスポンサーとして参加しました。
今年も学びの多い素晴らしいカンファレンスでしたね。
「開発生産性」というとメトリクスに目がいきがちだけれども、いかに”価値”あるものをスピーディに届けるか、そういう視点が一番大事だよね、というようなメッセージを内包したセッションが多くあったように思います。
そんなカンファレンスの余韻のなかで、私が自社の開発生産性に思いを馳せた時に頭に浮かんだものがMagicPod Product Portalです。
私が当社で一番好きな取り組みであるMagicPod Product Portalがどのようなもので、開発生産性向上にどう貢献しているのか、本ブログでお伝えしたいと思います。
MagicPod Product Portalとは
MagicPod Product Portalは2024年に公開したMagicPodの開発予定の機能一覧が見られるポータルサイトです。ただ閲覧するだけでなく、欲しい機能への投票や、新機能の提案もすることができます。
以前はGitHubの公開リポジトリで各ご要望をイシューとして管理していました。運用を初めて知った時はOSSみたいだなぁと思った記憶があります。
しかしながら、この機能が欲しい!と思った際はイシューにコメントする必要がありハードルが高い、長期的な目線でのプロダクトマネジメントには向かない、など課題が色々と見えてきました。
そこで当社のVPoPを中心に導入、構築したものがMagicPod Product Portal(通称: ポータル)です。
このポータルはProductboardというインサイト収集&プロダクトマネジメントSaaSを活用し、構築しています。
管理画面では各機能の開発スケジュール管理などの機能も備えています。PdM(プロダクトマネージャー)をはじめとする開発者向けのかなり便利なツールです!
ポータルの使い方
簡単にMagicPod Product Portalの使い方を説明します。
開発予定の機能を確認する
4つのタブがあり、各タブはこのような分類となっています。
- IN DEVELOPMENT:目下開発中の機能
- UNDER CONSIDERATION:開発することは決まっており、現在仕様検討中の機能
- EXPLORE:まだ具体的な開発目処は立っていないものの、今後開発したい機能
- LAUNCHED:リリース済みの機能
各カードをクリックすると、詳細な情報を確認することができます。また、欲しい機能には投票することもできます。
新しい要望を投稿する
右上にある緑色の「+ Submit idea」ボタン(モバイルの場合は左下の「+」アイコン)
より、ご要望を投稿することができます。
いただいたご要望はパブリックに見えない作りになっていますのでご安心ください。
また、投稿後に届くメールにて確認手続きを完了していただければ、機能開発に関してアップデートがあった際にご登録いただいたメールアドレスに通知がいく仕組みとなっています。
欲しい機能に投票する
各カードをクリックすると、このような投票ダイアログが表示されます。
「How important is this to you?」という質問にお答えください。任意となりますが、具体的な使用例を入力欄に記載いただけるとありがたいです!質問は英語ですが、回答は日本語で構いません。
誰がどの機能に投票したかはパブリックに見えない作りになっていますのでご安心ください。
また、投票後に届くメールにて確認手続きを完了していただければ、機能開発に関してアップデートがあった際にご登録いただいたメールアドレスに通知がいく仕組みとなっています。
詳しい使い方についてはこちらのヘルプページもあわせてご確認ください。
スタートガイド:6.問い合わせ方法、Slackコミュニティ紹介(ブラウザ)
ポータルで叶えるユーザー要望駆動開発
ここからはMagicPodチーム側の視点で、どのようにMagicPod Product Portalを活用して開発生産性を向上させているかをご紹介します。
ご要望を集約する
ポータル公開後、ユーザーの皆様がご要望の投稿や投票をほぼ毎日行なってくださっています。
ポータル経由ではなく、Slackやメールでいただいたご要望に関してもCSチームで全てこちらに登録しています。
ご要望を一元管理するツールがあることで、全社でユーザー要望に向き合う体制が構築できています。
ご要望をもとに開発計画を立てる
エンジニアチームの月次ミーティングにて、今いただいているご要望をもとに開発計画を立てています。
管理画面上ではこのようにロードマップを作成し、各機能の開発スケジュールの管理を行なっています。
ロードマップは開発チームだけではなく、CSメンバーも確認することができます。
このようにポータルが開発チームとCSチームの情報連携を助けてくれているので、お客様に機能の開発状況を聞かれた際もすぐにお答えできる体制が構築できています。
顧客理解ツールとして活用
いただいたご要望は毎日エンジニアチームが朝会で確認しています。
機能要望だけでなくUI/UXに関するフィードバックをいただけることもあり、とてもありがたいです。
ここでエピソードをひとつご紹介。
2025年6月に「システムボタンをタップ」コマンドで電源ボタンを押下するオプションをリリースしました。
この機能、ご意見をいただいた翌日に朝会でエンジニアチームが確認・実装にあたったことで、1週間でリリースにいたりました。(貴重なご意見ありがとうございます!!)
最後に
MagicPodをお使いのユーザー様はぜひお気軽にポータルへご要望の投稿、欲しい機能への投票をしていただけると嬉しいです。
今後も多くのユーザーが必要とする価値ある機能を高速に届けられるよう、日々努めてまいります💪
MagicPodはノーコードでE2Eテスト自動化ができる、実行回数・ユーザー数無制限の予算管理がしやすいツールです。
もしMagicPodが気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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