Remote TestKit x MagicPodでクラウド実機テストをやってみた
こんにちは。MagicPod カスタマーサクセスのIshiiです。
本日はクラウド実機デバイスを用いたモバイルアプリテストの方法について色々と試した内容を紹介します。
目次
クラウド実機デバイスとは
クラウドなのに、実機…?どういうことだろう…?と思われた方もいるかもしれません。
クラウド実機デバイスは、データセンターに設置された実際のスマートフォンやタブレットを、インターネット経由でリモート操作できるサービスです。
イメージとしては、リモートデスクトップ接続でどこかのサーバーマシンを手元のPCから操作するのと同じ感覚で、それのモバイル版といったところです。
エミュレーターやシミュレーターではなく、本物のデバイスを使ってテストできるため、実際のユーザー環境により近い状態で動作確認ができます。
例えば、iPhoneの特定バージョンやAndroidの様々な機種を自社で揃えようとすると、膨大なコストと管理の手間がかかります。一方でクラウド実機サービスを使えば、必要な時に必要な端末を選んで利用できるため、効率的にテストを実行することが可能です。
クラウド実機サービスを提供している会社はデバイスファームと呼ばれるのですが、有名な海外のデバイスファームとしては、SauceLabsやBrowserStack、AWS Device Farmが挙げられます。
今回試してみたものは、NTTレゾナントテクノロジー株式会社が提供しているRemote TestKitという日本のサービスとなります。
Remote TestKitであればAQUOSやXperia、arrowsなどの日本でメジャーな端末が幅広く用意されています!
クラウド実機デバイスの活用シーン
MagicPodでクラウド実機デバイスを使った自動テストを行うユーザーの方に
ヒアリングした際に、以下のような声が多く聞かれました。
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モバイル実機を使ってテストしたいが、実機端末の管理は大変なので避けたい
端末の購入コスト、充電や故障対応などの保守管理、OSアップデートの手間、社内の貸し出しシステム構築など、実機端末の管理にはかなりの工数がかかります。クラウド実機デバイスサービスを用いればそのような工数がかなり削減できます。 -
MagicPodのクラウド環境でサポートされていない機種でテストを実行したい
2026年2月時点では、MagicPodのクラウド環境のAndroid端末は技術的制約によりPixelシリーズ中心となっています。最新機種や日本国内など、より多様なデバイスでテスト実行したいケースではクラウド実機デバイスの利用が便利です。クラウド実機デバイスであればクラウド環境では難しい機能(プッシュ通知、カメラなど)をテストすることもできます。 -
特定の機種でのテストがリリースの必須要件となっている
顧客が使用している実機種での動作保証が求められているなど、特定の機種でのテストが必須であるケースがあります。そのような場合にもクラウド実機デバイスの活用によって効率的にテストができます。
MagicPodでRemote TestKitのクラウド実機を使ってテストする方法
ここからはMagicPodでRemote TestKitのクラウド実機を使ってテストするための設定方法を紹介します。
ヘルプページも併せてご確認ください:Remote TestKitのクラウド環境での一括テスト実行
事前準備
まずはRemote TestKitのアカウントを用意しましょう。
Remote TestKitの端末を用いてMagicPodでテストする場合、FLAT 3以上のプランのご契約が必要となります。(参考:料金プラン)
Remote TestKitの無料トライアルを希望する場合はこちらからお申し込みください。
次にMagicPodのテストケースを作成しましょう。
Remote TestKitなどの外部クラウドサービスは一括実行でのみ利用可能です。
テストケース編集画面ではRemote TestKitの端末を使用することができないため、
MagicPodのクラウド端末もしくはローカル環境の実機端末を用いてテストケースを事前に作成しておきましょう。
参考:外部クラウドサービスは一括実行でのみ利用可能です
テスト実行方法
それではクラウド実機デバイスを使ってMagicPodで自動テストを実行しましょう。
10分程度で簡単に設定できるので、ぜひお試しください。
Remote TestKitソフトウェア版をダウンロードし、「メニュー」ボタンの「アクセストークン設定」で表示されたアクセストークンをコピーし、MagicPodの一括実行設定に貼り付けます。
次にRemote TestKitにログインし、レンタルする端末を確認します。
「貸出中」など🚫アイコンがついているものは使用できないので、レンタル可能な端末を指定しましょう。
レンタルする端末の機種名、OS(MagicPod上ではバージョン)をMagicPodの実行設定で指定します。
実行に必要な情報を全て入力すると、上記のような設定となります。
右上の緑色の「テストを一括実行」ボタンをクリックし、早速テストを実行しましょう。
一括実行の一覧画面を確認すると、機種名、OSバージョン、Remote TestKitでの実行であることが確認できます。
また、Remote TestKitの画面では実行中はこのようにレンタル中の端末が表示されます。
残り時間が30分と表示されますが、30分以上かかる場合は自動で延長されます。(最大8時間まで)
無事実行が成功しました🎉
テスト完了後はMagicPodでのクラウド端末・ローカル実機と同じく、画面キャプチャや実行ログを確認することができます。
多端末テストを並列実行する
色々な端末でテストしたい場合は、一括実行のパターンを使いましょう。
このように端末ごとにパターンを作成すれば、並列実行ができるため、短時間で多端末テストが実現できます。
注意点として、すでに端末が他のユーザーによってレンタルされている場合は
テスト実行が開始できず失敗してしまいます。
その場合は時間を置いて空いているタイミングで実行しなおすか、確実に端末を確保できるRemote TestKit Enterprise(オンプレミス版)の利用をご検討ください。
また、機種名・OSバージョンは、機種名に対して「iPhone」のような部分一致を使用して指定できます。詳細については、Appium連携のチュートリアルの「端末指定」の項目を参照してください。一時的な端末利用不可によるエラーを抑えるため、部分一致の使用を推奨します。
こんな使い方がおすすめ
毎日のリグレッションテストはMagicPodのクラウド端末で行いつつ、
リリース前の実機テストはRemoteTestKitで行うようなスポット利用がおすすめです。
また、多端末で幅広く確認したい時、ライブラリ・フレームワークの更新による影響確認を
広めにしたい時などにもおすすめです。
月額固定料金でスマートフォンを使い放題にできるプランとなるため、
MagicPodで端末を使わない時間帯には手動テストにも使うことができます。
レンタルボタンを押すだけで、簡単に端末を起動・操作できてとっても便利です✨
まとめ
今回はMagicPodとRemote TestKitを組み合わせたクラウド実機テストの方法をご紹介しました。
クラウド実機デバイスは、実機端末の管理工数を削減しながら本物のデバイスで実際のユーザー環境に近いテストを実現できる便利なソリューションです。
特にRemote TestKitは日本のメーカーの端末が豊富に揃っているため、国内向けアプリ開発において心強い選択肢となります。
実機端末の管理負担を軽減しながら、品質の高いモバイルアプリテストを実現したい方は、
ぜひRemote TestKitとMagicPodの組み合わせをお試しください。
また、連携に躓いた際はお気軽にMagicPodサポートまでご相談ください!
MagicPodの導入を検討されていらっしゃる方については、ぜひお気軽にご連絡くださいね!
https://magicpod.com/consulting/