QA Real Talks 〜QAの未来予想図〜


こんにちは、MagicPodメンバーのIkariです。
今回は、2026年1月23日(金)19:00〜21:00、Medley・ナレッジワーク・MagicPodの3社共催による交流会型オフラインイベント「QA Real Talks 〜QAの未来予想図〜」 のレポートをお届けします。
本イベントでは、

  • テスト実行自動化にAIをどう活用するのか
  • テスト設計・計画にAIはどこまで入り込むのか
  • QAエンジニアのスキルはどう変わるのか
  • QA組織はどこへ向かうのか

というテーマのもと、リアルな議論が交わされました。

会場ではオフラインならではの赤裸々なトークが満載でしたが、ここではその内容について一部ご紹介しつつ、当日のレポートをしていきたいと思います!


目次

パネルディスカッション

テーマ:QAの未来予想図

登壇者

  • Medley 米山 允章さん
  • ナレッジワーク かとあずさん
  • MagicPod 伊藤 由貴
  • モデレーター:ナレッジワーク 河野 哲也さん

1. テスト実行自動化にAIをどう使うか?

議論の出発点は「実行自動化」。

伊藤 由貴からは、
「実行自動化やその前後は、AI導入の“入口”になりやすい」
というコメントがありました。
ログ解析、失敗要因の要約、テストケースのたたき台生成など、
AIとの親和性は非常に高い領域です。

一方で、かとあずさんは現場視点から、
「AIが出したものをそのまま信じるのはちょっと怖い」
と語ります。
生成されたテストケースや結果の解釈には、必ず人のレビューが必要とのこと。

米山さんはさらに一歩踏み込み、
「自動化がうまく回っている組織ほど、実行よりも“設計”にAIをどう使うかを考え始めている」
と述べました。

AIは“実行を置き換える存在”ではなく、
実行を効率化し、次のレイヤーへ進むための装置だという共通認識が浮かび上がりました。


一番左:MagicPod プロダクト初期の頃からお世話になっている米山さん

一番左:MagicPod プロダクト初期の頃からお世話になっている米山さん


2. 手動も含めたテストプロセス設計にAIをどう使うか?

実行の先にあるのが「設計」。
ここで議論はより本質的な方向へ。

かとあずさんは、
「一人で考えてると詰まるけど、AIに聞くと視点が増える」
と語り、
AIを“思考の壁打ち相手”として活用する実感を共有しました。

米山さんは、
「AIが答えを出すんじゃなくて、判断材料を増やしてくれる存在」
と表現。

観点漏れチェック、リスク分析補助、仕様理解の整理など、
AIは“思考を加速させるパートナー”として機能する。
ただし、最終判断は人間。
ここは登壇者全員が一致していたポイントでした。


AIの活用についてを語るかとあずさん

AIの活用についてを語るかとあずさん


3. QAエンジニアはこれからどのようなスキルを身につけるべきか?

AI時代において、QAは何を磨くべきなのか。
キーワードは「実行者から設計者へ」。

伊藤 由貴は、
「これからは“どうテストするか”を考えられる人が強い」
と強調。

米山さんは、
「QAは“テストする人”ではなく、“品質を定義する人”になっていく」
と語りました。

かとあずさんも、
「AIを使える人と使えない人で、作業スピードはかなり差が出る」
と現実的な視点を提示。

AIが進化するほど、“人間の思考力”が問われる。
そんな未来像が示されました。


今後のQAはどうなるかを語る伊藤由貴

今後のQAはどうなるかを語る伊藤由貴


4. QAを取り巻く業務はどう変わるのか?

実行工数は減る。
しかし、楽になるわけではない。

かとあずさんの言葉が象徴的でした。
「楽になるというより、考える時間が増える感じ」

テスト設計、品質戦略、プロダクト理解。
QAの関与はより上流へと広がっていきます。
スピードと品質を両立する時代において、
QAは「ブレーキ役」ではなく「品質アクセラレーター」へ。

5. QA組織の未来予想図

最後のテーマは組織。
QAは独立部門であり続けるのか。
それとも開発と一体化するのか。

米山さんの発言が印象的でした。
「QA組織がなくなる、ではなく、QAの思想が組織全体に広がる。」

QAという部署がなくなるのではない。
品質の考え方が全員に浸透する未来。
その中でQAは、
「品質の専門家集団」としてより戦略的なポジションを担う。
AI前提の組織設計。
品質文化の醸成。
横断的な存在としてのQA。

今回のディスカッションは、その未来を具体的に想像させる時間となりました。
ちなみにサラッと書いていますが、実際の会場では活発なやり取りが続き、ここには書ききれない本音トークが満載でした!

ネットワーキングタイム

全セッション終了後は、ビールを片手に交流タイム。


アツい議論があちこちで!

アツい議論があちこちで!


軽食やドリンクを片手に、登壇者・参加者の垣根を越えたディスカッションが各所で自然に始まり、テスト自動化の具体的な運用方法や、組織への展開のリアルな悩み、AIの活用事例など、実践的で踏み込んだ話題が飛び交いました。

「自社ではこうやって導入を進めた」
「この壁をどう乗り越えたのか?」
「テスト自動化を現場に浸透させるコツは?」
といったテーマで、参加者同士が真剣に意見を交わす姿が印象的でした。

また、今回スポンサーとしてご協力いただいた転職ドラフト様ご提供のビールも大好評。(とっても美味しかったです、ありがとうございました!)




リラックスした雰囲気の中での対話が、より本音に近い情報共有を生み、単なるイベントを超えた“学びとつながりの場”となりました。
名刺交換やSNSでのつながりも多く生まれ、今後のコミュニティの広がりを感じられる時間になりました!

まとめ

今回の「QA Real Talks 〜QAの未来予想図〜」は、AI時代におけるQAの役割や可能性を、改めて立ち止まって考える貴重な機会となりました。
AIによって実行は効率化される。しかしその分、QAに求められるのはより本質的な「設計力」や「思考力」。
「テストする人」から「品質を定義する人」へ。
その変化の真っただ中に、私たちはいるのかもしれません。

ご登壇いただいた
米山允章さん(Medley)、
かとあずさん(ナレッジワーク)、
伊藤由貴(MagicPod)、

そして鋭く議論を深めてくださった
河野哲也さん(ナレッジワーク)に心より感謝申し上げます。

また、スポンサーとしてイベントを支えてくださった転職ドラフト様、会場提供や運営にご協力いただいたMedleyの皆さまにも御礼申し上げます。
そして何より、会場に足を運び、積極的に議論に参加してくださった皆さまのおかげで、このイベントは単なるセッションではなく、「QAの未来を一緒に考える場」になりました。
これからもMagicPodは、QAコミュニティの皆さまとともに、学びと挑戦が続く場をつくっていきたいと考えています。
また次回お会いできることを楽しみにしています。


Tomoyuki Ikari

Tomoyuki Ikari

慶應義塾大学経済学部卒業後、ハウスメーカーや外資系大手IT企業で営業経験を積む。社内英語通訳やフリーランスの英語講師としても活動。2022年MagicPod入社。
幼稚園から私立育ちで一見とても品よく真面目そうに見えるが、実はM-1グランプリ出場経験や、もみあげだけに毛を生やした状態で高三の夏から卒業式まで過ごしていたというクレイジーな一面を持つ。MagicPod唯一のエンターテイナータイプ。
プライベートではポーカー(テキサスホールデム)をやっていて、大会での優勝経験も持つ。暑さ、寒さ、雨に弱い。

X:https://x.com/IkariMagicPod