開発者が開発に専念できるテスト環境をつくる。「最後はMagicPodが止めてくれる」という安心感が高い開発生産性を支えている。

株式会社BuySell Technologies

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ユーザーインタビュー第14回は、MagicPod代表伊藤とともに株式会社BuySell Technologies様にお話を伺いました。
具体的な活用事例や選定の決め手など、いろいろとお話しいただきました。


株式会社BuySell Technologies

「バイセル」は買取・販売の循環を実現する、総合リユースサービスです。買取事業は、年間20万件以上の査定を行う出張買取を中心に、店舗買取や宅配買取など、日本全国で多様なチャネルを運営しています。販売事業では、買取した商品を自社一元管理し、自社ECやECモール、BtoBの古物オークションなど、toB/toC問わず日本国内から世界まで、最適なチャネルへ流通させています。


POINT

  • 運用まで見据えたテスト環境を作りたいと考えていた
  • 非エンジニアでも簡単にメンテナンスできるツール
  • 3時間ごとの定期実行。耐え得るのはMagicPodぐらい
  • 安心感が開発生産性や開発スピードを向上させている

左︰赤川 龍之介さん 開発2部 エンジニアリングマネージャー / 右︰神保 拓眞さん 開発3部 フロントエンドエンジニア

左︰赤川 龍之介さん 開発2部 エンジニアリングマネージャー
右︰神保 拓眞さん 開発3部 フロントエンドエンジニア

MagicPodを導入した経緯

赤川さん(以下、赤川):開発2部でエンジニアリングマネージャーをしている赤川です。2021年に入社してから「バイセルリユースプラットフォーム Cosmos」というプロジェクトに携わっています。Cosmosはマイクロサービスで開発を進めていて、複数のプロダクトが同時並行で走っています。私はそのいくつかのプロダクトをマネジメントする立場にあって、店舗への持ち込み買い取りに特化したプロダクト「Store」の立ち上げに関わる中でMagicPodの導入を行いました。

神保さん(以下、神保):開発3部所属、フロントエンドエンジニアの神保です。今年入社の23新卒ですが、昨年10月からインターンとしてStore開発に携わっていました。もともとStoreは2部で開発していましたが、機能を分ける形で3部が新設されたのに伴って異動しています。フロントエンド中心の開発をしつつMagicPodのメンテナンスも担当していましたが、現在は業務委託のQAメンバーに一任しています。

伊藤(MagicPod代表)︰御社ではもともと別のテスト自動化ツールを利用されていたそうですね。

赤川︰Cosmosとは別のプロジェクトでノーコードツールを利用していたことがあるのですが、「メンテナンスがうまく回っていない」という課題がありました。実際に運用しているエンジニアも再検討したいと考えていたようで、改めて比べてみると「MagicPodのほうが良いんじゃないか」という話をしていました。

僕としてもStoreでは、運用まで見据えたテスト環境を作りたいと考えていました。そこでStoreからMagicPodを導入してみようという話になり、2022年の3〜4月から利用を始めています。

伊藤︰ありがとうございます。「MagicPodのほうが良い」と思われたのは特にどのような点だったのでしょうか?

赤川︰二つありまして、一つは「汎用性」です。Cosmosはマイクロサービスで開発しているため「0→1フェーズ」のプロジェクトが多く、画面を伴う開発も変更差分が多発することが想定されていました。テストコードをGit管理することより、誰でも簡単にテストを改修できることのほうが優先度が高かったのです。

もう一つ魅力的だったのは、「テスト実行回数が無制限であること」でした。マイクロサービスが拡大すればテスト実行回数も増えて費用が増大してしまうのですが、MagicPodではそこを気にしなくていい。実際、Cosmosではシステム全般でMagicPodを活用していますし、別のツールを使っていたプロジェクトも今はMagicPodに切り替えています。

他にいくつかのチームがコードベースのテストツールを使っていますが、頑張って作った割に期待した動きをしてくれず満足していないようです。今後、 MagicPodが社内で広がっていく可能性は高いと思っています。

神保︰新しいプロジェクトでテストツールの導入を検討する際はMagicPodが第一の選択肢に上がっています。そういった機会に布教活動をしています(笑)。

伊藤︰嬉しいです! MagicPodはノーコードがウリではありますが、コードが書ける方たちにも満足していただけるように、今後はスクリプトをコードで見ることができる機能も開発していきたいと考えています。

赤川︰コード管理ができるのはすごく良いですね。楽しみにしています。


赤川 龍之介さん 開発2部 エンジニアリングマネージャー

MagicPodの活用事例


伊藤︰実際にMagicPodをご利用いただいていかがでしょうか?

赤川︰最初からポチポチ触るだけで動かせました。エンジニアだから何となくで動かせてしまったとも思うのですが、QAの方から使い方がわからずに困ってるといった話を聞いたこともありませんので、直感的で使いやすいツールだと思います。

当初はデグレードのリスクヘッジとしてリグレッションテストに期待していたのですが、その役割は十分に発揮してくれました。実際に利用してから気付いたことですが、テストケースの共有化が強力で、Cosmosでは認証関連の動きやユーザアカウントのアサーションは同一であることが多いため、作成コストが大幅に削減できていると感じています。

神保︰StoreチームではE2Eテストを全てMagicPodで行なっていまして、定期実行で一通りのテストケースを行い、CI/CDで正常系のテストを行うことで恒常的な品質維持に注力しています。

機能面では軽微なスタイルの修正であればAIの自動修復機能が働いてくれるのでとても便利ですし、StoreはiPad用のWebアプリなので、iPadのエミュレータが利用できる点も価値が高いと感じています。

新規機能のリリースに合わせて既存のテストケース修正や新規テストケースの作成も行っていますが、それらはQAメンバーが担当しています。学習コストが低く、非エンジニアでも簡単にメンテナンスできるのが良いですね。

赤川︰Storeチームは開発生産性が特に高いチームで、1日に10件以上プルリクエストを作成していることもあり、その運用に耐え得るのはMagicPodぐらいかなと思っています。

伊藤︰1日に10件はすごいですね。

神保︰新規機能の開発時はフィーチャーフラグを使って有効化/無効化を切り替えていますので、ユーザーに直接影響がいかない部分で1日に3〜4件、多い時で10件程度になります。プルリクエストの段階でユニットテストを回し、CDのタイミングでメインブランチにマージされて、リリースのタイミングでもMagicPodを回しています。通ったら本番にデプロイという流れです。その規模になるとMagicPodで担保できる部分というのがすごく大きいと感じています。

伊藤︰かなりハイレベルな運用をされている印象です。デプロイ判定のためのテストはどれくらいかかっていますか?

神保︰長い時は6〜7分かかっている時もあり、QAの方が頑張って調整してくださって5分くらいに収めようと取り組んでいるところです。

伊藤︰5分……。

神保︰……長いですか?

伊藤︰いえいえ、逆です。かなり短いです。

神保︰リリースのタイミングでは時間を短くすることを優先して基本的なフローしか回していないんです。全てのテストケースは3時間ごとの定期実行で担保しています。

伊藤︰3時間ですか! 定期実行も他のお客さまと比べてかなり高い頻度で使っていただいていると思います。理想的な使い方です。たくさん回していただくことで自動化のメリットも出てきますので、我々としてもそういった使い方をしていただけるようにサポートしていきたいです。


伊藤(MagicPod代表)

開発者が開発に専念できるテストツール


伊藤︰お話を伺っているとテストの重要性をしっかり認識されて取り組んでいるように感じました。御社のエンジニア文化として根付いているものなのでしょうか?

神保︰Storeは運用が始まったフェーズで絶対に障害を防がなければいけないというのはありますが、全社で見てもテストを軽視することなく取り組む文化があると思います。インハウス開発が多くて高頻度でリリースしていくので、テストをガンガン回して、カバレッジを大きくしていくというところにはエンジニア全体で関心を持っています。

赤川︰少し前はテストツールのメンテナンスが疎かになるような状態でしたが、エンジニア組織も変わって最近は「お客さまにバグのないものをしっかり届ける」というマインドが根付いてきたかもしれません。現在QAメンバーは1人しかいないので奪い合いになることが少なくありません。そんな時はエンジニア自らMagicPodをいじって作り、それをQAメンバーに共有するというケースもあります。

伊藤︰素晴らしいですね。エンジニアが主導的にテストに関わることのメリットを感じることはありますか?

神保︰障害が起きた時の原因調査がスムーズになったり、テストを見越した開発ができていたりすると思います。「最後はMagicPodが止めてくれる」という安心感は開発スピードを向上させるのにかなり助かっています。

赤川︰やはり開発者は開発に専念したいと思うので、AIで自動修正してくれたり、ノーコードでQAに任せられたりするMagicPodの存在は本当にありがたいです。


神保 拓眞さん 開発3部 フロントエンドエンジニア

最後に

赤川︰高い開発生産性を維持するためには、CI/CDも最適化されていなければならないと思っています。ただ、CIのために高い費用や人件費がかかっては、いくら生産性が高くても組織としては損をしている状態になってしまいます。導入を検討されている方は、ぜひMagicPodの機能とプランを見比べてみてください。

神保︰MagicPodはノーコードでテストケースを作成できますので運用コストが圧倒的に小さく、コードが書けないQAメンバーにも安心して運用を任せられます。また、自動実行できる点も大きな魅力で、手動でテスト実行しなくて済みますのでエンジニアがプロダクトの開発に注力できたり、高いテストカバレッジを維持したりすることができています。手動テストやコードベースのE2Eテストの運用に限界を感じている方には、ぜひMagicPodを使っていただきたいと思います。



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